インバウンドとは何か

観光の分野では、旅行者の移動様態によって、旅行を三つに分けることができます。日本を例にとると、邦人が海外旅行に出かけることをアウトバウンド、外国人が日本を訪れることをインバウンド、そして邦人の国内旅行をドメスティックと呼びます。

 インバウンド界隈では、訪日外国人の人数が政策目標に達することも視野に入れ、国、地方、加えて産業界が、各々受け入れ態勢を整えるべく、努力しています。この動きの中で、ビジネスチャンスが生まれたり、地域間の互恵が期待されたりもしています。大まかな流れとしては、観光地「日本」のイメージアップを図り、先ずは訪日を呼びかけます。次に来日してくれた旅行客に日本の魅力を知ってもらい、満足のうちに帰国させます。加えて帰国した後も重要です。日本の素晴らしさを知人や家族に伝えてもらったり、SNS等で発信してもらったりしなければなりません。インバウンド観光に熱い視線を送る人たちの目的は、単なるビジネスに止まりません。世界の極東に位置する日本の言動に関心を持ってもらい、何度も日本を訪れてもらうことで、日本に対する理解をより一層深めてもらうことにも及ぶのです。ですから、それに合わせた法の整備や社会的な仕組みも、欠かせないようになっています。

 インバウンド界隈は目まぐるしく変化しており、政策面でも絶えず更新されています。民間の動きは輪をかけて速く、日本を訪れる外国人旅行者の需要を取り込もうと、商戦も活況を呈しています。こうした日本のインバウンド市場の動向や特徴を理解するためには、当然ながら世界のインバウンド市場を概観する必要があります。また、日本政府の取り組みを把握することも求められます。さらに、インバウンドの意義や可能性ばかりでなく、課題も同時に剔出することが大切です。

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